キャッシュレスの歴史において、ICカードの実用化は非常に重要です。

日本におけるキャッシュレスの歴史

キャッシュレスの起源を持つ百貨店の月賦

 

日本では、1800年台の後半から百貨店において商品を月払いで販売するシステムが発達していました。

 

このシステムに「月賦」と名付けられ、現代でいう「キャッシュレス」の前身となるような制度でした。

 

月賦制度と共に確立したものに「信販会社」があります。

 

信販会社は月賦を利用する消費者にとって不可欠な信用を発展させ、多くの人に月賦を利用してもらうために、1963年には「ショッピングクレジット」という立て替えシステムを打ち出しました。

 

月賦と信販会社の成熟は、クレジットカードが普及する以前の最も早い段階のキャッシュレスシステムとなりました。

 

クレジットカードの台頭

より気軽に使えたクレジットカード

クレジットカードのシステムは、それまでの月賦のシステムとは少し趣が異なり、日常的で気軽に使えるものとして普及しました。

 

月賦は主に、電化製品や家具のような比較的「買い替えの少ないもの」に対して行われている、少し堅いシステムでした。

 

しかし、日本での消費活動における割合は、そういった「耐久消費財」ではなく「非耐久消費財」や「サービス」の需要が増加し、結果として「一般に広く気軽に使える月賦システム」として1960年に初めてクレジットカードが発行されました。

 

クレジットカードが初めて発行されてからわずか2年で「銀行口座からの自動引き落とし」というシステムが確立し、それがその後のクレジットカードの爆発的な普及につながったのです。

 

ちなみに、2018年度にJCBが行なった「クレジットカードに関する総合調査」においては、クレジットカードの保有率は84%にまで及びました。

 

ICカードとキャッシュレスの関係

クレジッドカードの普及を支えたICカード

「ICカード」をご存知でしょうか?

 

ICカードとは、情報を記録し、そしてその部分で計算まで行なってしまう「集積回路(IC)」を搭載したカードのことです。

 

身近なところではまさに、クレジットカードのような金色のチップが付いているものがICカードにあたります。

 

このICカードもまたキャッシュレスに欠かせないものとなりました。

 

ICカードのアイデアは、1970年に有村国考氏によりアメリカで誕生しました。

 

当時のアメリカではクレジットカードに、環境に弱く磁気が弱まると使えなくなってしまう「磁気カード」を採用していました。

 

その弱点に対し、有村氏は当時最先端の技術であった「ICチップ」に目をつけ、すぐさま開発に取り掛かりました。

 

その少し後に、同じくICチップに着目したフランスのロラン・モレノ氏の働きによって、フランス銀行カード協会がICカードの本格的な実用化に取り組み、1993年にICカードを世に出すことに成功しました。

 

このICカードとなったクレジットカードは、「カードの偽造が防止できる」という観点から非常に安全性が高く、のちのキャッシュレスの代表となるクレジットカードの普及に強く影響を及ぼしました。

 

 

 

現在のキャッシュレスに繋がるクレジットカード

 

「キャッシュレス」と聞くとどうしてもスマートフォンなどの最新技術を連想してしまいがちですが、このようにクレジットカードやICカードという手順を踏んで、今の私たちのキャッシュレス生活が成り立っているのです。

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